2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧
電波男について、もうちょっとだけ書いてみる。
さくらんぼ (TSUKASA COMICS 22)作者: くどうひさし出版社/メーカー: 司書房発売日: 2005/03メディア: コミック クリック: 3回この商品を含むブログ (10件) を見るじゃあつまらないマンガってどんなのだ、ということを説明するために、取り合えずくどうひさ…
いもうとぱんつ (MDコミックス)作者: 犬星出版社/メーカー: メディアックス発売日: 2005/04/16メディア: コミック購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (10件) を見るそういう意味では、このマンガは残念ながらつまらなさを伝えるには不十分だ。面…
ここしばらく電波男の感想しか書いていなかったので、これからは心を入れ換え、えろの道に精進することとする。永山薫と渡り合うためには、まだまだエロマンガを読まねばならない。芸の道ははてしなく長いのだ。ところで、最近考えるのは、書評というものは…
前提:オタクは日常的に自己批判、自己否定を繰り返している。 前提:人間は自然状態ではDQNであり、気に入らなければ他人を傷つけるようにできている。オタクも倫理と社会性を失えばDQNになる。 オタクに対する批判の一部は古い人間観に基づいており、間違…
近代の人間観によるオタク もし現代文明さえなければ、ちょっと不便だが、人間は男女平等に恋愛して平和的に生きることができる。しかし文明は戦争を生み出し、公害を生み出し、オタクを生み出してしまった。オタクが間違っていることは、オタクが少数派であ…
現在広まっている人間観はデカルト以来の近代的なものだ。この考え方はさまざまな分野の近代化に影響を及ぼした。フランス革命だってそのひとつだ。今でも国の在り方など、マクロな社会システムの基礎として使われている考え方である。しかし同時に、今とな…
電波男に対して、その内面、心理からとりとめもなく考えてみよう。オタク以外の人は気づきにくいかもしれないが、電波男はまったく自己肯定できていない。というか、数多くの自己否定の中から「純愛」という部分だけを取り出し、そこだけは自己肯定しようと…
表にするのはちょっと骨が折れそうだ。だからまず、不明点の中心になりそうなものにあたりを付けてみよう。俺の予想では、おそらく重要なのはセクースにからむ項目だ。電波男が愛のないセクースに対してネガティブな価値観を持っていること自体はどうにも否…
電波男のを読んでいて不明な点がいくつかあることは前に述べた。例えば 現代の恋愛に愛が無かったとしても、気の合う友達がいれば済む話じゃないの?友愛は愛に入らんのかいな。 id:poge さんのもっともな突っ込みだが、この突っ込みに対する回答となるよう…
書きかけで変なトラックバックを送ってしまった。すみません。
id:HtandJING さんにお誉めいただいた。 おまけに本田氏の日記の該当部分まで教えていただいたのだが…こりゃすごい。なにか書く前にちょっと考えをまとめよう。現時点で気づく点としては、本田の価値観だ。おそらく「愛のないセクースは汚いものだが、愛のな…
id:dozre さんのところ。 フリーソフトウェア、GPL で論争が起こっていることからも予測可能だが、互恵主義に対しては必ず批判が発生する。もっと単純に言えば、うさんくさくみえるから一部に嫌われる。この反応が基礎にしているものがなんなのかは分からん*…
id:maroyakasa さんのところ。 これも倫理という観点が抜けているように見える。自己承認欲求が男女共にあることは本田も当然分かっているだろう。モテないことは、仕方がない。でも、非社会的な倫理観がもてはやされているところを問題にしているんじゃない…
電波男には次のような克服すべき弱点がある。 「純愛」とか言ってるけどエロゲーの話ばっかじゃん。本田は愛とセクースの関係についてどう考えてるんだよ。さっぱりわがんね。 電波男はオタクキモメンにとっての錦の御旗にならなくちゃいけない存在だろ。で…
お、おっかねぇ…おっかねぇよ…
自分の倫理観に反する行為があったときの不快感の一例なんだろうな。
倫理に焦点を当てることで、電波男が主張するオタクの姿をどんどん明白にしてみよう。電波男がオタクという呼び方で暗黙的に定義しているのは、実は「女の子を傷つけてはいけない、女の子を人間として扱わなければいけない」という倫理観を持った人間なのだ…
倫理というのは法律と似ている。どちらも万人に適用される規則だ。倫理は善悪の評価基準であるし、法律は罪と罰の評価基準である。しかし異なる部分も多い。倫理は個人の価値観の一部であり他人に押し付けることはできない。法律は社会の一部でありその権限…
電波男でさんざん求められている「真実の愛」とは、一体なんなのだろう。その定義があいまいだから、あちこちで意見の食い違いがおきているように見える。個人的見解で言わせてもらえば、電波男の言う「真実の愛」とは倫理観に他ならない。それは電波男にお…
電波男はネット上にこれまで散在していたオタクの恋愛について、荒削りながらひとつのマイルストーンを置いた。このテーマで語るべきことはまだまだある。ニートの問題も関連して語られるべきだし、個人的にはデジタルコンテンツの分野において互恵主義が経…
俺自身は実のところ、「ほんだシステム」は提案レベルとしては面白いと思っているが、実現は経済的にむずかしいと考えている。ほんだシステムの要は「オタク市場」の生産性だ。正確に言えば、オタク市場の生産性向上率だ。他の市場よりオタク市場のほうが生…
衣食足りて礼節を知る、とあるが、実際には礼節の前に異性が欲しくなるもんだ。食欲と睡眠欲を満足させることについては、この六十年でずいぶん改善された。これは工業化と大量生産が大きな役割を演じている。しかし性欲についてはどうか。皆婚社会から希婚…
電波男は電通やその他の恋愛資本主義を形成する企業に対して「搾取だ」と告発する。しかし企業としても言い分は当然ある。「買い叩けるところから安く買い上げて、高く買ってくれるところに提供する。それが市場ってものじゃないか」。これもそのとおり。た…
これはそのとおり。なぜなら三十女のほとんどは本田が描いたような経済構造を考えたことなどないんだから、自覚していない行為の罪を問われているわけ。たいていの女は、もっと直感的に(もっと短絡的に、もっと場当たり的に)行動している。 さらに言ってし…
読み物としての電波男の最大の弱点は、その告発がオタク(というよりむしろ喪男)の視点以外を欠いている点だ。もちろんこれは意図的でもあるんだけど。電波男の告発の一部は、「世界を俯瞰してみると、女は、そして恋愛資本主義は喪男に対してこんなにひど…
もばいるたいぷさんのところにあるが、 局地戦うんぬんの話を書いている人がいたが、この意見には賛成。局地を無理に汎用にしても歪みしか出ない。大事なのは今の自分の立場であって、そこを通さずに他者の意見に傾倒してどうすんだ?と。 電波男に対し、この…
最近いろいろな本を読んでいる。俺自身はIT系、特にオープン系なのでフリーソフトウェアのお世話になることも多い。そういったわけでフリーソフトウェア業界の大御所、リチャード・ストールマンのエッセイ集「フリーソフトウェアと自由な社会」を読んでもい…
昨日、出張帰りに寄った新宿の紀伊国屋で、『電波男』を入手した。楽しみにしていんだが、読み進めてみるといくつか気になる点が出てきた。そこでネットで調べてみると… あれれ。みんなぜんぜん、電波男の本質を理解していない。少なくとも俺が見ている「本…