電波男の弱点


読み物としての電波男の最大の弱点は、その告発がオタク(というよりむしろ喪男)の視点以外を欠いている点だ。もちろんこれは意図的でもあるんだけど。

電波男の告発の一部は、「世界を俯瞰してみると、女は、そして恋愛資本主義喪男に対してこんなにひどいことをしているんだ!」というものだ。しかし、これは世界を俯瞰した上で喪男が抱く意見に過ぎない。恋愛資本主義にとってその意見は不本意だし、女性にとっても不本意だ。実はこの三者の意見はそれぞれバラバラだから、こういう対立が発生する。
ただ電波男はその目的上、女性や恋愛資本主義を擁護する必要はないし、その意見を示す必要もない。だから替わりに俺が示してみることにする。