2005-04-12から1日間の記事一覧

まだまだ続くよ電波男

電波男はネット上にこれまで散在していたオタクの恋愛について、荒削りながらひとつのマイルストーンを置いた。このテーマで語るべきことはまだまだある。ニートの問題も関連して語られるべきだし、個人的にはデジタルコンテンツの分野において互恵主義が経…

「ほんだシステム」の可能性

俺自身は実のところ、「ほんだシステム」は提案レベルとしては面白いと思っているが、実現は経済的にむずかしいと考えている。ほんだシステムの要は「オタク市場」の生産性だ。正確に言えば、オタク市場の生産性向上率だ。他の市場よりオタク市場のほうが生…

萌えという人類の発展

衣食足りて礼節を知る、とあるが、実際には礼節の前に異性が欲しくなるもんだ。食欲と睡眠欲を満足させることについては、この六十年でずいぶん改善された。これは工業化と大量生産が大きな役割を演じている。しかし性欲についてはどうか。皆婚社会から希婚…

恋愛資本主義の主張:「だってそれが市場ってものじゃないか」

電波男は電通やその他の恋愛資本主義を形成する企業に対して「搾取だ」と告発する。しかし企業としても言い分は当然ある。「買い叩けるところから安く買い上げて、高く買ってくれるところに提供する。それが市場ってものじゃないか」。これもそのとおり。た…

三十女の主張:「われわれはそんなに腹黒くない!」

これはそのとおり。なぜなら三十女のほとんどは本田が描いたような経済構造を考えたことなどないんだから、自覚していない行為の罪を問われているわけ。たいていの女は、もっと直感的に(もっと短絡的に、もっと場当たり的に)行動している。 さらに言ってし…

電波男の弱点

読み物としての電波男の最大の弱点は、その告発がオタク(というよりむしろ喪男)の視点以外を欠いている点だ。もちろんこれは意図的でもあるんだけど。電波男の告発の一部は、「世界を俯瞰してみると、女は、そして恋愛資本主義は喪男に対してこんなにひど…

互恵精神の無理解

もばいるたいぷさんのところにあるが、 局地戦うんぬんの話を書いている人がいたが、この意見には賛成。局地を無理に汎用にしても歪みしか出ない。大事なのは今の自分の立場であって、そこを通さずに他者の意見に傾倒してどうすんだ?と。 電波男に対し、この…

本田透とリチャード・ストールマン

最近いろいろな本を読んでいる。俺自身はIT系、特にオープン系なのでフリーソフトウェアのお世話になることも多い。そういったわけでフリーソフトウェア業界の大御所、リチャード・ストールマンのエッセイ集「フリーソフトウェアと自由な社会」を読んでもい…

本田透 (2005) , 電波男, 三才ブックス

昨日、出張帰りに寄った新宿の紀伊国屋で、『電波男』を入手した。楽しみにしていんだが、読み進めてみるといくつか気になる点が出てきた。そこでネットで調べてみると… あれれ。みんなぜんぜん、電波男の本質を理解していない。少なくとも俺が見ている「本…