男の反・非モテについて

先日は反・非モテ論者の女の子について考えてみた。今日は反・非モテ論者の男について考えてみる。とりあえず、反・非モテ論者自身と女の子との関係性という点に着目して考えてみる。大雑把であるので抜けや誤りがあるだろう。ちなみに、その存在が分かりきっているので DQN は抜いておいた。

これ以外にも、無言で生暖かく見守っている、多くの男たちがいるはずだ。たぶん。

女の子に期待しない派

女の子との間に愛情なんて築けるわけねー、挑戦するだけ無駄、と思っているタイプ。結局のところ、この位置に落ち着く男は多い。人生は有限だし、男がやりたいことは結局恋愛の外にあることが多い。そうはいっても世間的に女の子は必須ということになっているから、女の子は適当なのを選んであしらってればいいや。そういうタイプ。

まぁ、そういう考え方自体は問題ではない。問題になるのは、そういう考え方をしているクセに非モテ論を責めるような奴らだ。「俺だって本音で女の子と付き合いたい。でも無駄だからやっとあきらめた。なんでそれをもう一度思い出させようとするんだ」「それにもし、あいつらがうまく行ったら俺がバカみたいじゃないか」…俺に言わせりゃ中学生程度のナイーブさとでも呼ぶところだ。お前があきらめたのはお前の選択肢であって、他人に文句をつける筋合いのものじゃありませんよ?

幸せな男派

幸せならそれはそれで構わないんだけど、その中でも非モテに文句をつけるような奴は気をつけたほうがいい。お前らカップルの関係がニセモノである可能性が強い。

コミュニケーションはそうそう簡単に実現できるものじゃない。その困難さを理解している人間は、非モテの主張をたやすく否定できないはずだ。価値観が近いはずの同性同士ですら、突き詰めるとお互いの意見に大きな食い違いがある。男女の間ではその差は計り知れない。恐らく生涯をかける作業になるだろう。自分たちの関係がうまく行っていると思っているならまず間違いと考えていい。ふとした利害関係の変化で容易に破局を迎えるだろう。

今からでも遅くない。彼女と良く語り合ったほうがいいと思うよ? 「もし、○○のような状況になったらどうする? 俺なら当然△△をする。君なら?」 …何度か繰り返すうちに、驚くような答えが返ってくると思うよ?*1 とにかく、今からでも遅くないから、がんばれよ!

*1:答えの内容が直接相手との信頼関係にかかわっていると、適当な嘘を付かれる可能性があるけど。「俺の他に好きな人ができたらどうする?そいつのほうが金持ちだったら」「別れたりしないよー(とこの場では答えることにしよう。ホントは別れるかもしれないけど)」みたいな。

鯛男派

モテたい男。そのために非モテ的価値観を捨てる必要があると考えている。モテ的な価値観を身に着けるために、敢えて痛烈に非モテを非難してみる。そういうタイプの男。

あー、たぶん、多くの時間と労力をかけて、お前は将来《幸せな男派》に移行するだろう。そして卒業や就職、転勤やもろもろのふとしたタイミングで、急に心変わりした彼女から別れを告げられるであろう(運が良ければ何とかなるかも知れんけど)。その心の傷を癒すために別の女を捜すであろう。しかし同じ結果が待っているであろう。何度かそれを繰り返すことになれば、最終的に《女の子に期待しない派》になるであろう。

悲鳴を聞きたくない派

非モテたちの上げる悲鳴を聞き流せない、という意味で、この人たちは優しい。しかし、非力なんだな。非モテに対して何もできない。だから彼らはこう言う。「仕方がないだろ、受け入れろよ」「たかがその程度のことでわめくな」ってね。自分が目をそらすことができないなら、相手の口をふさげばいいってわけだ。

男女どちらにもいるな。気持ちは分かるがね。

嫌オタク流・紹介文

嫌オタク流

嫌オタク流

まだ読んでないがひとつだけ。紹介文だ(そこにケチをつけるのもアレだが)。

本書を、「オタクこそが優生種族である」「市場原理によってオタクはオタク以外のものを淘汰した、我々の勝利だ!」と無邪気に信じている人々へ捧げる―――。

いや、存在しないってそんな人々(笑)。