タクティカルロア

タクティカルロアが…終わった…くそぅ! (萌えパートを除けば)まぎれもない傑作だったよ!「左舷」「右舷」をちゃんと「ひだりげん」「みぎげん」と呼んだりとか、そういうところでいい作品だった!(<バカにしてるように見えますが、全力で褒めてます)

 第一話を見たときは、ほんとに途中でチャンネルを変えようと何度思ったことか…二話目を見ることができたのは奇跡に近い出来事。ところが、三話、四話と進むにつれ、次第に萌えパートの比率がどんどん下がるのです。そしてそれと同時に、どんどん面白くなってきやがるのですよ。対潜装備もなしに潜水艦に挑む第十話なんて、もう心ふるえちゃうくらいのときめき。発射口が、ばたばたばたっ、て開いて、大空にミサイルが飛び立つ、あのカット。そして大空から海中へと飛び込む(対潜水艦戦ですから)、あのカット。

 そのころにはもう、キャラ萌えの痛さなんてどこかに行っていた。いや違うな。かつて、キャラ立ちをキャラ萌えで消費した作品はたくさんあった。しかし、キャラ萌えをキャラ立ちで消費した作品は? …それもいっぱいあるな。まあいい、この作品はキャラ萌えをキャラ立ちで消費した。萌えっ子ばかりの戦艦を舞台にして、痛みと人の死を描いた。その瞬間に、あのえげつなかった第一話を、俺は何とか許せるようになっていたんだ。 あくどいと思った真夏ちゃんのキャラだって、今なら萌えられる。不思議だな、こんな気持ち。

 俺、第一話見た後、この作品をホントに酷評してた。今では申し訳なかったなーって思う。もし(俺より先に第一話を見た)みんながその時、この作品の可能性に気付いていれば…さっき見た、あんなくそったれな最終話ではなくて、艦隊戦でドンパチとかの、楽しい第2クールをみんなと過ごせたんじゃないかと思う。それだけが、ただもう、残念でならない。

 第一話と第十三話を切り捨てて脳内で補完することにします。