シロクマさんはシンプルでイイナ!

 何度頬を叩かれても、泥を啜ってもいいから、女性のスカートの中に顔を突っ込みたい――そんな具合に発情することもある。人間は年中無休の発情期だが、俺も例外ではないらしく、ステディな関係の女子が見つかるまでは、発情の嵐を俺は抑えることが出来ない、おそらく。

うんうん、わかるわかる。そうだよね。

 しかし、ただ待っているだけではスカートのなかは覗かせてもらえない。だから、その為にはあらゆる手段を講じよう。

うんうん、その通り。

雌の前で、クジャクのようにディスプレイをする事を俺は厭わない。時には、雄鹿同士のように角を突き合わせなければならないこともあるかもしれない。

え? なんで? お店にいって、お金払えばいいじゃない? クジャクみたいになる必要も、雄鹿のようになる必要もないよ。不思議だなぁ。

でも、もし、それじゃ物足りないと思うのなら、あなたの望みは「女性のスカートの中に顔を突っ込みたい」なんてほど単純なものじゃない。そこにはいろいろなものが隠れてる。単純化した理屈をこねてその複雑性から目をそむけようとしないで欲しいな。そこに隠れてるものこそがモテと非モテを分けていて、俺はそれを明らかにしたいと思ってる。明らかにすることで、問題を(解決には至らずとも)前進させたいと考えてるんだ。