諸君、私は抵抗が好きだ

そうそう、信頼関係こそが重要なんだよね…などと書いていく中で気付いたことはむしろ、自分の中の反骨精神だ。

サルトルじゃないが、人間というのは抵抗が好きだ。考えてみれば俺が非モテにこだわるのは、非モテが弱者であると考えるからだ。信頼関係を重視する非モテたちが置かれたこの現状は不当である、という信念がそこにある。だから強者であるモテに抵抗する。

しかしながら、女の子にもやはりそういう反骨精神があるだろう。なるほど、理屈で考えれば、喪男たちはいいやつらだ。長期的な視点で考えればメリットも大きい。感覚的に選んだイケメン DQN よりも、喪男のほうがまともだろう。

しかし、だ。それでは屈してしまうことになるじゃないか。この男性中心の、安定志向の社会に。

俺たちは何のメリットもないがゆえに二次元のキャラを愛する。モテへの歩み寄りを拒否する。利害関係を超越しているからこそ「これぞほんものの愛情」と呼べるし、なにより、分かりきった結論への抵抗でもある。

同様に、女の子も、何のメリットもないがゆえにイケメン DQN を愛する。それこそが抵抗であって、またリスクを超えて愛を貫いているんだという自己陶酔の現われとも言える。…と、そういう一面もあるんじゃないのかなぁ。

…となると、喪男は「何のメリットもない、それゆえに愛するに足る」、そういうものとして捕らえるほうがいいんじゃないのか。どうよ?