中島敦全集1

中島敦全集〈1〉 (ちくま文庫)

中島敦全集〈1〉 (ちくま文庫)

喪男の弱いところは「それでも愛のあるセクロスがしたい」ってとこなんだよな。愛情とセクロスが、別々であってもどちらも得られるのであればそれでいいじゃないか。下らない欲望を必死になって追い掛け回す俺たちのことを理解して、泣いてくれるなら、もうそれだけでいいじゃないか。俺はそう思うんだけどな。

愛ということについて俺にいろいろ教えてくれたものはそれなりにあるが、中でもお勧めしたいのは中島敦 斗南先生だ。本で読むほうが楽だが、買うのがイヤなら青空文庫でも読める。

冷静に、相手のことを観察する。心の中で、相手の失敗、欠点ばかりを思い出す。そして相手を哀れむ。自分は如何に情のない冷酷な人間なんだろうと思う。そんな行為の裏にどれだけの愛が隠されていることか。