フェミニズムと対立?

id:poge さん曰く:

オタクを心の病気として扱うことは心理学的なアプローチだ。それは今までオタクに対して何度となく繰り返されてきた。俺にとっては、いまさら、という感がある。一方、社会学的なアプローチは断片的にしかおこなわれていないように見える。本田による恋愛資本主義の否定も数ある断片のひとつでしかない。「俺は非モテで苦しい。どうしたらいいんだろう。」社会の仕組みをいじることで、その苦しみを軽減させることもできるかもしれない、と俺は思うのだ。

フェミニズムというのは後者であって、だからオタクはフェミニズムと対立すべきではない。

電波男がオタクという立場を選択しそこから世界を見つめその歪みを告発するのと同じことだ。

ん? まずオタクとフェミニズムとの対立ってなんだ? もし先日書いた内容と絡めているのだとすれば、俺が問題視したのはフェミニズムをはじめとする近代の人間観であり、フェミニズムジェンダーフェミニズムとエクィティフェミニズムに分かれていることを説明し、ジェンダーフェミニズムが現代の人間観と合致しないことを説明したつもりだ。

近代の人間観は「心理学はなんでもできる。もちろんオタクだって治せるよ」と言う。現代の人間観は「心理学にできることにも限度がある。オタクは心理学じゃ無理だ。社会学じゃないと解決できないよ」と言ってくれる。オタクのために社会学を使わせるには、近代の人間観のある部分を捨てさせる必要があるのだ。