あけましておめでとうございます、となかなか言えない状況

はじめて喪主というものをやってみた。
なかなかめんどくせぇもんだなぁ。

えろねぇ

えろねぇ (TENMA COMICS)

著者は八月朔日珈瑠（ほづみかおる）。ええっと…がんばれ。暖かく見守りたい人以外は買う必要もないと思うぞ。

birthday

birthday 初回限定版 (メガストアコミックスシリーズ No. 64)

著者はゆきみ。絵は胃之上奇嘉郎っぽく、すげぇうまい。が、それだけだ。「ふうん、レイプが好きなんだ。へぇ。それで？」って感じがしてしまうんだな。胃之上奇嘉郎みたいな、人の死すらエロスの香り付けに使うような、そういうどぎつさはない。

あと、初回限定版を買うとおまけのゲスト原稿が超豪華なんだが、そういうので評価するのもなんだしなぁ*1。

*1:実相寺が題字を描いてるからって理由でコミックスを買ったこともあるけどな。たしか加藤礼次郎の「童子」だった。

ムリクリ

ムリクリ (MUJIN COMICS)

著者はらっこ。年上にリードされる系の話が多くて、個人的にはツボなんだが、それを差っ引くとむちむちボディにおっぱい、というくらいの印象になってしまうな。

オナホと玩具と制服

オナホと玩具と制服 富士美コミックス

著者は幾夜大黒堂。女装モノがあるのはいいね、と思うが、後はそれほど特筆するほどのものもない。ただこの人はこの単行本に収録されてないけど面白いのを描いてるよーなので今後に期待。

アホなシチュエーションが多いので、それをもっと前面に出せば面白いと思うんだけどなぁ。

少女セクト

少女セクト (メガストアコミックス)

著者は玄鉄絢。まんがの森で本を買うと無料でもらえる小冊子「月刊まんがの森」で絶賛されてたので買ってみたが、あらあら面白いじゃないですか。クソったれ、まったく脱帽ですよ。

この作品に出てくる女の子は、ズルい。ずるがしこい。それから、少女みたいに純粋でもある。その上、自己批判と自己陶酔も持ち合わせている。決して男の欲望を具現化しただけのキャラクターとは違う、一人一人意志と欲望をもった存在。それらがうまく配置されて物語になっている。

惜しむらくは（これは勝手に俺が惜しがっているだけで、作品の落ち度じゃない）、やっぱりホモソーシャルなんだよな、この作品世界が。女の子だけで完結してしまっている。男性の視点がないというか、《萌え》が、ない。

ボクだけのお嬢様

ボクだけのお嬢様―世界で一番の黒魔術 (美少女文庫)

著者は呉田文明。この作品はスゲェ！　「登校」に「ログイン」と振り仮名が振ってあるのを目にしたときには背筋に震えがきた。いろいろな意味で楽しめた作品。欲望に正直なのはよいことです。

何でも受け入れる広い心があるならお勧めですよ？

試作品少女

試作品少女 空想東京百景 (二見ブルーベリー)

著者はゆずはらとしゆき。あー俺ダメだこういうの。ええっと、俺が今まで読んだものの中で一番近いものを挙げれば「トリニティ・ブラッド」っていうの？　あれ。あれに似てる。あれが好きな人にはたまらないかも。

この作品の世界設定は昭和30年代ということになっていて、その時代の風俗をそこかしこに入れることで雰囲気を醸し出そうとしている。が、それが煩わしいんだな。で、そういうのを抜きにして、主人公のやっていることを眺めると…おいおい、どこがハードボイルドだよこりゃあ、と言いたくなるわけだ。そこにあるはずの、後悔や自責の念、孤独、諦観がもたらす優しさ。そんなものはどこにもなくて、あるのはただのファンタジー、きれいな幻想なんだな。そこがどうしようもなく物足りない。

ハードボイルドということならカウボーイ・ビバップを10回くらい繰り返し見ていただきたいわけですよ、俺としては。

あねイヌ

あねイヌ (富士美コミックス)

著者は稲荷金蔵。えーと、…みんな、これおもしろいのか？　結局のところ、主人公の男が都合のいいえっちな状況に陥るだけ、という話の繰り返しでしかない。ええっと、タイトルにもつけてるくらいなんだから、主人公はイヌなんでしょ？　ご主人様とペットという関係の中でペットのほうなんだよね？　畏怖と憧憬が同居するんだよね？　…でもお話の中では主人公がイヌになることはない。主人公はどこまで行っても、女性から見て都合のいいえっちの相手でしかないんだ。これでイヌって呼ぶのは、俺にはちょっとはばかられる。