ご参考になれば幸いです

id:rAdio さんにお褒めいただいた。ちょっと気恥ずかしいな。

さて、rAdio さんは次のように言う:

少なくとも、俺にとっての非モテとは、「血縁以外での承認が得られない、あるいは血縁すら拒絶される」ということなんです。そして、モテというのは、単に異性が寄って来るというだけの状態です。

なるほど非モテをそのように定義するのもわかるなぁ。

それに対して泪橋さんは次のようにコメント:

非モテの私の意見は少し違いますね。極論すると
「他人に承認や理解を求める段階で駄目っしょ。判りっこないんだから。」
と言った感じです。

この問題、社会の承認不足の問題は実は以前から宮台が指摘している問題だ。

心理学と社会学はちょうど裏返しの学問と考えることができる。心理学は現在の社会の仕組みを前提条件とし、その条件の中でうまく世の中を回すために人間の心理を操作しようとする。一方、社会学は現在の人間の心理を前提条件として、その条件の中で上手く世の中を回すために社会の仕組みを操作しようとする。

オタクを心の病気として扱うことは心理学的なアプローチだ。それは今までオタクに対して何度となく繰り返されてきた。俺にとっては、いまさら、という感がある。一方、社会学的なアプローチは断片的にしかおこなわれていないように見える。本田による恋愛資本主義の否定も数ある断片のひとつでしかない。「俺は非モテで苦しい。どうしたらいいんだろう。」社会の仕組みをいじることで、その苦しみを軽減させることもできるかもしれない、と俺は思うのだ。